ベトナムはもともと健康意識の高い国です。朝夕に公園や広場では、エアロビやジョギング、体操、バトミントンをする人を多く見かけます。金銭的に余裕がある人はフィットネスやヨガ教室に通い、体づくりをしています。
新型コロナ禍のなかでは移動制限が敷かれるなか免疫力が重視され、自宅でできる体操やヨガをインストラクターが指導するオンライン授業が盛んに行われました。
また最近は、運動として自転車に乗る人も増えてきています。
自転車ももちろん、新型コロナウィルスの影響で免疫力が重視されていることと無関係ではありません。ベトナムの自転車人気は、ジョギングやバトミントンほど体に負荷がかからず、移り変わる景色も楽しめるといったメリットからか、若者から中高年まで年齢層も幅広いのが特徴です。
ウェアからロードバイクまできっちりそろえ、タイムなどを測ったりしながら乗るという、本格的なスタイル。機能的かつおしゃれなウェアと自転車で颯爽と駆ける姿からはファッションも充分に意識していることがわかります。
健康づくりに加え、環境への配慮も自転車に乗る理由の1つです。ベトナムは、車やバイクの多い大都市を中心に大気汚染問題が深刻なので、自転車に乗ることが排気ガスの削減に貢献するという点が、エコブームとあいまって自転車の購入を後押ししています。
ベトナムの自転車ショップと言えば、台湾の「ジャイアント」です。もともとブランド力があるのに加え、多店舗展開しているため人気です。またイオンショッピングモールに行くと自転車ショップがあります。気軽に立ち寄れる明るい雰囲気で多くの人が訪れています。
自転車人口の増加の反面、自転車専用コースのほか、パーツや自転車の販売から点検・整備まで一貫して引き受けてくれる、プロのいる店舗は少ないように思います。今よりさらに自転車人口が増えればニーズがさらに広がり、自転車専用道路の整備やショップの進出が増えるかもしれません。
「Vietjo」5月31日の記事をもとに作成しました
https://www.viet-jo.com/news/economy/210529083631.html
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