ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
- ベトナム人の約6割がソーシャルコマースを利用経験
- ライブコマースは昼休みや夜の時間帯にトラフィックが上昇
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
Facebookはベトナムにおいて必須のSNSです。
その用途は単なるコミュニケーションだけでなく、
情報検索からビジネスの広報活動、商品の売買まで多様です。
ベトナムの全人口の73.7%に相当する約7200万人が、
1種類以上のSNSを利用しているとの統計もあります。
ベトナムに来てFacebookに登録した日本人も多いようです。
Facebookのほか、Youtube、Instagram、ZALOなど、
ベトナム人はさまざまなSNSを使い、コミュニケーションを楽しんでいます。
個人で小売販売を手掛ける事業者を中心に、
FacebookなどSNSは格好の販売の場となっています。
こうした流れに合わせて企業側も、SNSで商品を購入できるようプラットフォームを整えています。
◇ ソーシャルコマース
ベトナム商工省によると2019年、
SNSで商品を販売するソーシャルコマースを利用して買い物をしたベトナムの消費者は
前年比21%増加し57%に上りました。
商品の販売者も3%増の39%に達しています。
マーケティング会社のVietnam Digitalによると、
もっとも好まれるプラットフォームはYoutube。
これにFacebook、ZALO、Facebook Messenger、Instagramが続きます。
ソーシャルコマースを利用する理由としては、
・アプリ上で簡単に購入手続きができ、
・メッセンジャーですぐに意思疎通ができる手軽さがあります。
ソーシャルコマースでの人気商品は、
1位が衣料やアクセサリーなどのファッション雑貨で、
これに化粧品が続きます。
このほか乳幼児向け用品、本、スポーツ用品、電子製品、
インテリアアイテムなども販売されています。
◇ ライブコマース
商品紹介の様子をライブストリーミング配信するライブコマースも、
ベトナムでは人気です。
Facebookベトナムがライブコマース機能を提供開始したのは2016年ですが、
注目を浴びるようになったのは2019年初めからです。
とくに昨年は新型コロナウイルス感染症拡大で実店舗に足を運べなくなったため、
ライブコマースの需要も伸びました。
ライブコマースプラットフォームの構築などを手掛ける、
ベトナムのGoStream Techによると、
・ベトナムでは1日平均7万~8万件のライブストリーミングが行われているといいます。
・とくに昼休み時間の11時30分から13時30分、夕食後くつろぐ時間帯の20時から22時頃には、
トラフィック数がもっとも伸びています。
こうしたトレンドに合わせ、
主要ショッピングサイトである「Tiki」「Shopee」などでも
ライブコマース機能を追加しました。
このほかEコマースのスタートアップで
ライブコマースプラットフォームを提供しているOkivaは
2019年、Vietnam Silicon Valley(VSV)社から4万ドルの投資を受けるなど、
投資も盛り上がっています。
最近ではライブコマースも競争が激化していて、
単に商品を紹介するだけでは見られなくなってきています。
視聴者を引き付ける構成と内容が求められるなど、作り手の創造力が試されています。
◇ まとめ
初期には個人事業主や中小企業がソーシャルコマースを利用していましたが、
昨今は大企業も販促ツールとして積極的に活用するようになっています。
大企業が投資すれば、当然ながら質の高いライブ配信ができます。
一方、動画を見慣れた視聴者側のレベルも高まり、
既存のありきたりな内容では注目されなくなってきました。
より新しく、より面白いコンテンツへの需要が高まっています。
ベトナム人消費者の好みを把握し、より楽しく見せるソーシャルコマースが求められています。
◇ 参考情報
https://news.kotra.or.kr/user/globalAllBbs/kotranews/album/781/globalBbsDataAllView.do?dataIdx=188077&column=title&search=%EB%B2%A0%ED%8A%B8%EB%82%A8&searchAreaCd=&searchNationCd=&searchTradeCd=&searchStartDate=&searchEndDate=&searchCategoryIdxs=&searchIndustryCateIdx=&searchItemName=&searchItemCode=&page=1&row=10
──────────────────────────────────────────
▶︎レポート執筆者
T.S.
ベトナム在住。日本をはじめベトナムや韓国の文化・経済ネタを中心に記事を執筆。
これまでの記事執筆としては、大手出版会社の韓国文化記事やベトナム生活に関わる記事の執筆、
日本や韓国、ベトナムニュースサイト、機内誌、情報誌など向けに記事を執筆。
ベトナムの韓国マーケットに精通しており、韓国語の翻訳・通訳経験豊富。
──────────────────────────────────────────
ハノイのレンタルオフィス「タイヨウオフィス 」
▶︎ ' シェア' オフィス
個室、机、会議室、住所貸し、と会社設立に必要となるリソースを提供しております。
▶︎' シェア' スタッフ
ベトナムで事業を進めていくため、情報での収集や現地での連絡等、
業務委託の契約の下、進めていきます(調査、生産委託や調達先開拓、現地企業との連携委託等)。
▶︎ ベトナム事情の取材代行・記事執筆
現地の状況を取材・記事の執筆を行います。企画案をお伺いできれば、
当方より取材対象先の選定、紹介をさせていただきます。
──────────────────────────────────────────
オリエンタルタイヨウベトナム有限会社
HP :
住所: 5F-Taiyo Office, Eurowindow Building, st, Cau Giay, Hanoi
TEL: 024-7303-3678
Hoteline Vietnamese/English : 093-6488-757
ホットライン(日本語):098-296-1785(Ms.ニュン)
Email : )
コメント